前回記事のスコット・ラドラム氏は、豪州緑の党所属の議員であり、環境保護や反核、反原発などの立場の人である。日本では脱原発を掲げる民進党に近いと言えるが、その党首である蓮舫氏との対比では、二重国籍問題に関し、全く異なる姿勢を見せた。スコット・ラドラム氏が二重国籍保持を理由に辞職する際に以下のようなコメントを発表している。
最近になり、私がオーストラリアとニュージーランドの二重国籍を保持している事が判明いたしました。豪州国憲法第77条のもとでは、国会に有効な議席を持ってないことになります。
私は、この間違いに対し謝罪します。これは私の失敗であり、最初に候補者に指名された2006年時点で確認しておくべき事でした。憲法がここまで明確であるのに、私は不確かな状況を長引かせたくはないですし、長い法的論争をつくり出したくはありません。私は本日をもって、西オーストラリア上院議員を辞職し、また豪州緑の党の共同副党首を辞職いたします。
私は、10年前に避ける事が出来た見落しによって、自分が同僚、支持者、そして素晴しいチームから離れなければならないという事を知り、個人的に悲しみに暮れています。皆様は、私を皆様の候補者として選び、国会に送り、そして2014年のかつてなかったような補欠選挙を戦っている時に集まってくれた方々です。皆様は過年の挑戦を通して私を支持して頂き、政治の世界に復帰する力を与えてくれました。皆様が誰であるのかは皆様が知っており、そして私は決してあなた方の支援を忘れません。
私は北ニュージーランドのパーマストンで生れ、私が3歳の時に家族とともに国を離れ、9歳の誕生日の少し前に豪州に住み着きました。10代半ばの時に帰化した際、ニュージーランドの国籍はなくなったものと思っていました。
私は豪州上院で9年間努めたのは信じられないような幸運でした。ジャビルカ・ウラン鉱山の抗議で歯が欠けたみすぼらしい(scruffy)子供は、先週、歴史的な核禁止に関する国連本会議でスピーチする名誉を得ました。最後としては、悪くはないですね。
豪州緑の党は、より清潔で、緑で、そして公平は豪州のための強力な擁護者であり続けます。私は何か違う立場で貢献し続ける方法を探しますが、私とともにこの素晴しい歩みを共有していただいた全ての皆様に感謝します。
私の文章力、英語力ではうまく伝えられないが、元の文章はScott Ludlam氏のtwitterに掲載されているので、参考まで。