韓国の独立記念日

毎年、8月15日が近づくとアメリカはその日を独立記念日としている国に祝辞を送っている。韓国も8月15日を独立記念日としているため、その対象国に含まれている。

日本でも8月15日は特別な日だ。その日、ポツダム宣言受諾が国民に知らされ、敗戦国として受難の時代を迎える事になる。日本の敗戦を知った朝鮮人は、その日を境に豹変し、あたかも征服民にでもなったかのように、日本人に対して凶暴な仕打ちを始めたのである。

日本人は民間人であっても収容所に入れられた。日本による朝鮮統治時代には、朝鮮の一般民間人にそのような扱いをした事は一済なかったのにだ。後に大韓民国となる朝鮮半島南部は、北側に比べるとましな方であった。米軍による統治下に置かれたからである。このあたりの事情は「私が朝鮮半島でしたこと(松尾茂)」という伝記に詳しい。

1945年9月2日に日本が降伏文書に調印し、同9月9日には朝鮮総督府が米軍への降伏文書に調印した。これにより朝鮮南部は米軍の軍政下に置かれる事なる。

1948年8月13日、大韓民国が建国され、朝鮮半島南部は日本よりも早く米軍の統治下から独立した。日本が主権を回復したのは1952年4月28日で、沖縄の場合は1972年5月15日である。

韓国人が政治的理由から8月15日を建国記念日とするのは自由である。ただし大韓民国の建国は8月13日であり、日本が降伏してから3年目の事だ。韓国人が本当の意味での独立運動を行い、多大な犠牲者を出しながらも独立を勝ち取ったのは1945年から1948年までの3年間なのである。

米軍政下からの独立を無視するかのような歴史の扱い方は、韓国の独立のために闘った先人達への冒涜ではないだろうか。

ちなみにアメリカが8月15日が独立記念日となっている各国に祝辞を送るのは決って8月13日である。偶然とは言え、皮肉だと感じるのは私だけだろうか。