捏造写真の利用を続けざるを得ない南京大虐殺の虚構

南京大虐殺というのは、東京裁判で連合国側の証言のみに依拠して捏造された虚構である。東京裁判では松井石根元大将がこれを理由として処刑された。その後、特に昭和40年代になって以降、歴史カードとして対日圧力に利用したい中国と日本の反日左翼が連携して、旧日本軍の残虐性を象徴するものとして繰り返し取り上げられている。その過程では膨大な量の写真、しかも残虐性を強調する写真が登場し、南京大虐殺に少しでも疑問を呈しようものなら政界はもちろん言論界からも糾弾され追放される風潮となってしまった。

これらの写真は1970年代には本多勝一の本や朝日新聞などで利用され、1985年に完成の南京大虐殺記念館、1997年出版の「The Rape of Nangking」でも採用され続けた。

一方で、これらの写真の中で南京大虐殺の証拠として通用する写真は一枚もなかった事が研究によって明らかになっている。

参考:南京事件「証拠写真」を検証する 東中川修道ほか 草思社 2005年

本来なら捏造写真が混入する事は、写真を証拠として利用したい側にとっては不利に働く。証拠の中にたった一つの嘘が含まれているだけでも、他の全ての証拠も信憑性が疑われる事になるからだ。例えばアウシュビッツ強制収容所などナチスのホロコーストを伝える記念館に、わずかでも捏造写真や捏造物が混入していたら一体どうなるだろう。それこそホロコースト否定派が、ホロコーストが無かった事の証拠として声高に利用する事になるだろう。だから、ユダヤ人側はニセ情報やガセネタを掴まされないよう細心の注意を払っているはずだ。

ネットでも敵を貶めるためにガセネタを流しておいて、それに飛び付いて拡散させる事で、敵を嘘吐き扱いする工作もあり、また単に無知な人間の勘違いが、その味方を不利にさせてしまう事もある。

ではどうして南京大虐殺があったとする連中は捏造写真の利用を止めないのであろうか。それは、そもそも南京大虐殺なるものが虚構であり、はじめから証拠となる写真など存在しない、というのが最大の理由である。南京大虐殺にまともに反論できないような状況を作りだし、細々とした事実の検証などという話を一切封殺して、大々的に嘘のキャンペーンを続ける事が中国にとっては有利なのである。要するに巨大なプロパガンダを進める上で捏造写真が重要な役割を担っているのだ。

朝日新聞が吉田清治の証言を長い間否定しなかったのは、南京大虐殺と同じようなプロパガンダ効果を狙っての事だ。それを最近になって嘘であると認めたのは、さすがに日本国内で捏造を放置しておくと、従軍慰安婦問題に関する朝日新聞の主張全てが否定されかねない事態になったからだ。

さて、朝日新聞は以前南京大虐殺の証拠としてニセ生首写真を掲載したことがある。それについて謝罪や訂正があったかどうかは知らない。しかしながら、探せば今回の従軍慰安婦報道と同じような記事は出てくるのではないだろうか。