河野談話は日本が想定している範囲内で解釈される事はない

6月20日、政府は河野談話の検証結果を国会に報告したが、報道された内容で見ると、河野談話の作成過程で韓国と文言の調整が行われたという程度の話であり、談話の元になっている出来事についての事実関係は触れていない。

この河野談話というのは、韓国側が広く流布している旧日本軍によるオカルト的な行為を直接認めたものではない。しかしながら、多くの日本人が河野談話自体を読む事なく、「旧日本軍が韓国人女性を強制的に慰安婦として拉致した事を認めたもの」と漠然と理解しているように、韓国人の多くも談話そのものが語っている内容を超えて、日本が韓国の主張する内容を認めたもの、と理解している。

韓国側が主張する内容というのは、日本が20万人の韓国人女性を強制的に拉致して性奴隷として扱ったというものであるが、その他にも世界中に宣伝している内容も含まれる。その中には、日本軍が女性の身体を切り刻んだとか、残虐な方法で殺害してその肉を食べたとかいうオカルト的な話もある。

つまり、日本側が河野談話を継承するという事は、その談話では触れられていないような無茶苦茶な話まで同時に認めるという事になってしまっている。日本側がいくら、河野談話が認めている範囲はこれこれこの範囲ですよと主張しても、全く通用しなくなっているのである。

そもそも河野談話の根拠自体が間違っているのだが、両国の友好のためこれくらいなら認めても良いだろうとする安易な発想が、あたかも旧日本軍が猟奇的な集団であったとする出鱈目まで肯定する結果となり、多くの日本人を苦しめているのである。

反日国の捏造した歴史に、一部だけは認める、という安直な外交では、いつまでも捏造を否定する事は出来ない。日本国政府は、国民のためにも河野談話を明確な形で破棄すべきである。