昨年(2014年)は嫌韓本の出版が頂点に達した一年であった。今年は日本を自画自賛する番組や書籍がブームになっているらしい。といっても私はテレビを見ないのでテレビ番組の事は不明だし、本屋には良く行くが、特に日本礼賛がブームであるような感じはない。
嫌韓批判と同じで、日本を褒める風潮が気に入らない人達が、ことさら話題を大きく取り上げて、これ以上日本の良い所が知られる事がないよう、牽制しているのであろう。問題が無い所で問題をつくりあげ、自分達の都合の良い方向に世論を誘導するいつものやり方である。
日本人が日本を礼賛する事は、何も問題ないし、社会にとって良い効果が期待される。つまり、良く生きている日本人、がんばっている日本人、社会に貢献している日本人の姿を見る事で、自分自身の日頃の行いを反省し、襟を正す良い機会になるのである。したがって、最近の「日本すごい」ブーム(本当にそんなにブームになっているのかは知らないが)は特に問題視するような事ではない。
一方、ここ数年気がかかりな事がある。それは、Yahoo Japanやgooなどのポータルサイトで、ほぼ毎日と言って良いほど、中国人や韓国人による「日本すごい」記事が掲載されている事だ。「日本に来て驚いた××」とか、「中国ではあり得ない××」などの見出しで、訪日した特亜人による日本ヨイショ記事が多く目につく。
とかく外国人の視線を気にする日本人だから、このような記事を出せばアクセスを稼げるのは理解できる。しかも、このような内容は、右とか左とか思想には関係なく受け入れられるものだ。おそらく中国嫌い、韓国嫌いの人達も心地良く読んでいるだろう。
しかし、これは形を変えた対日融和工作である。つまり、反日は政府がやっている事で、一般の中国人、韓国人は日本の事を好きなのですよ、という意識を日本人に植え付けるためにやっている事である。
現在、左翼が必死になって「中韓が反日なのは安倍政権を始めとした右翼勢力の責任であり、中国も韓国も対日友好を望んでいる」という世論形成を目指している。これは失敗に終っているが、メディアの工作は驚くほど勢いがある。ほとんどの偏向ニュースはネットであっさり暴露されているが、水面下での静かな工作が注目される事はない。
メディアが嫌韓を批判し、日本人の自画自賛に苦言する一方で、特亜の反日は見せかけで本当は親日なのだという世論工作。日本の左翼や中韓が目指すのは、日本の側が頭を下げて友好の態度を示す事であるが、そのような企みは着々と進んでいるようで気味が悪い。