日米同盟を強化する安保法制をめぐっては、予想通り極左集団が徴兵制だの戦争だの、法律が目指す方向とは真逆どころか、全く関連のない妄想を振り舞いて国民を不安に貶めようとしている。驚きなのは、民主党まで徴兵制になるという奇妙な論理を採用している事だ。
民主党は、社会党や共産党のような極左集団ではない、反自民の受け皿として期待されていた。特に、共産主義イデオロギーとは無縁で、利権に囚われない都市のリベラルな有権者を支持層としていたはずであったが、政権奪取後に極左勢力が支配的となり、国民の信頼を失なってしまった。
それでも、民主党には共産党など極左集団とは違う現実主義的な集団があると思っていたが、今回の安保法制の件では、まるで明日にでも戦争が始まるかのような扇動を始め、現政権がすぐにでも自衛隊をどこかに送り込もうとしているかのような宣伝を繰り返している。
法案を政争の具に利用するのは良くある話であるが、今回の民主党の立場は酷すぎる。左翼的だが現実主義、というイメージのある民主党が戦争だ戦争だと囃し立てるものだから、もともと反日指向のあるメディアとあわせ、国民が極左の妄想に毒される結果となっている。
安保法制での自民党のつまづきは、予想されていたとは言え、これほど酷いものとは思わなかった。というのは、反対派の主張は「戦争法案」なる存在しない制度への妄想に基づく反対であり、さすがの野党も理性を働かせて行動するものと思っていたからだ。
反対派の主張は、包丁を購入した主婦を人殺し扱いするようなものであり、ジムで鍛える男性を強姦魔として邪推するようなものであり、消防車の放水訓練をデモ弾圧の準備と非難するようなものだ。地域の平和と安定のための日米関係の強化が、ある特定の人達には脅威と映ってしまうが、真の目的には何も言及せず、ひたすらあり得ない事態の展開を妄想する左翼にも困ったものである。
下手な喩え話を持ち出さなければならない安倍首相には、本当にご苦労様と言いたい。反対派のあまりにも低レベルの議論には、本来は本ブログのような一般市民が軽く論破する話である。
【徴兵制】日本で革命が勃発して、共産主義が支配するようになれば、国民を武力統治するために徴兵制が導入されるかもしれない。しかし今日の軍事情勢のもとで、日米同盟の強化が徴兵制に直結する理屈は何一つない。自民党は現憲法が苦役を禁止しているから徴兵制は有り得ないと言っているが、そもそも徴兵制にしなければならない事情は何もなく、反日左翼の妄想である。あるいは、実際に徴兵制が採用されている国の勢力が、彼等の感覚で反対運動に参加しているのかもしれない。
【戦争】一体、誰が、どの国と戦争をしようとしているのか。反対派は説明してもらいたい。日米同盟の強化で地域に安定と平和をもたらす事の、どこが戦争だというのか。
そもそも、現在の法改正ではまだまだ日米安保条約は片務的で、相互防衛義務という水準にはない。相互防衛義務まで有する日本以外の国々は、果して侵略戦争を予定しているというのか。
徴兵制にしても、戦争にしても、決めるのは将来の政治家であり、そしてその政治家を決めるのは日本の国民だ。徴兵制や戦争を心配するのは、日本国民を信頼していないという事であり、それはつまり中国の手先か、在日朝鮮人・韓国人の類である。
これからしばらく、この問題について書いていこうと思う。