100年以内には霊魂の有無が判明するだろう

本ブログの主旨からは逸れるが、今日は人工知能(AI)に関する話題だ。AI技術の進歩は凄まじく、2045年にはAIの能力が人間の能力を超えると予言されている。

そこで問題となるのは、果してAIは「意識」を持てるかという点だ。もし霊魂というものが存在せず、人間の意識というものは脳の複雑な働きの結果に過ぎないというのであれば、所詮人間も機械であり、AIが高度になるにつれ、やがてAIも意識を得るはずである。

AIが意識を持つとすれば、それは今後100年以内であろう。それは技術の進歩を見れば想像できる。逆にAIがいつまで経っても自我を得る事が出来ず、プログラムされたままの応答しかできないとすれば、人間の意識は再現不可能、という事になる。

もし意識というものが機械の働きで再現できないとなれば、人間の意識は脳の機能以外のところから来ているという事になる。つまり魂が存在するという事だ。逆に人間の意識というものが、脳の物理的構造が生み出しているに過ぎないというのであれば、いつの日か意識を持つロボットが登場するに違いない。

平成の初期の頃は、日本の技術は世界的も突出したものであったが、今やAI技術でも遅れている状況である。AI技術を発展させた国が、やがて自己意識を持つロボットを開発するという時代に、日本が追い付けない可能性もあるのだ。

現在、AI技術の先端にあるのはアメリカであるが、今後は中国が凌駕するであろう。日本は、残念ながら今の状況では他国より大きく遅れを取ると予想される。いろいろな要因はあるが、平成に入って技術より経営が重視されてきた社会風潮も日本が科学技術分野で失墜してきた一つの原因であろう。

AIが取得する意識は、もちろん人間の意識とは大きく異なる。人間とネコの違いよりも遥かに大きな違いがあるだろう。何よりも生存本能が根本的に異なる。この得体の知れぬAIの意識を制御し、ルール化できる国家が100年後の世界を制するであろう。

機械が自己意識を持つようになれば、宗教観も大きく変化する。ただし神の存在はいつまでも神秘のままだ。人間が機械に過ぎないとすれば、人間と猿とが根本的に違うという事は無くなるが、同時に神が造り出したもの、とも言えるからだ。