日韓併合:「日本の努力は朝鮮自体が最もよく知っているはずだ」

今年の8月15日は例年に増してメディアの戦争特集が多いような気がする。戦争の悲惨さを伝える事で憲法9条信者の結束を固め、正常な国防の議論を「戦争反対!」のワンフレーズで封殺しようというのだろう。

さて、このブログでは、敗戦の年1945年の9月2日付毎日新聞大阪版に掲載された以下の文章を取り上げる。

日鮮合併37(?)年間、日鮮一体を標榜して朝鮮の育成強化につとめてきた日鮮の血縁は容易に失われるものではない。朝鮮を今日あらしめた日本の努力は朝鮮自体が最もよく知っているはずだ。食料増産、林産資源、鉱山資源の開発、殊に鴨緑江ダムの完成に伴う北鮮の重工業化と日本の血のにじむ技術と努力が払われている。

ともあれ満鮮は日本から離れる事になろう。日本とともに歩んだ過去の歴史の上に築きあげられていく満鮮民族の新しい歴史をわれらは感傷を克服して祝福するのだ。

※漢字や句読点は一部変更した。

敗戦による諦観ただよう文章で、読みようによっては負け惜しみのような文章でもあるが、当時の一般的な日本人による常識的な考えが表明されていると言って良いだろう。朝鮮は日本統治時代に劇的な発展を遂げた。そして、その背景には日本の血のにじむような努力があったのだ。

記者は満州から朝鮮を経由して日本に帰国するまで現地の情勢を見てきたようだ。8月15日を境に豹変した朝鮮人ではあったが、日本が朝鮮を近代化したという歴史的事実がある限り両者は友好であり続ける、という期待を記者は文書にしたのだろうか。残念ながら歴史は塗り替えられ、日鮮の血縁は容易に失われてしまった。

今日、日韓友好のためにと称して、この記事とは逆に日本が朝鮮を弾圧してきた事にしようとする勢力があるが、歴史を捏造するくらいなら友好など不要だ。

記者は最後に満州と朝鮮の未来を祝しているが、その後満州民族は漢民族に同化され、朝鮮半島は虐殺と分断と、独裁の時代を迎えた。

この記事が掲載された日、日本は降伏文書に調印し、第二次世界大戦は終結した。