戦後の日本を悩ませてきた問題に、朝鮮半島からの密入国がある。終戦直後に約130万人の朝鮮人が半島に帰国したが、戦後1年もしないうちに再度日本に密入国してくるものを含め、多数の朝鮮人が日本に不法に入国してきた。
不法入国は朝鮮戦争後も続き、更にベトナム戦争時になっても徴兵を嫌っての密入国もあり、不法滞在するものが増えていった。
やっかいなのは、不法滞在を隠して永住許可を持つ在日韓国人になりすました連中だ。外国人登録証があれば不法滞在として逮捕される事はない。密入国の歴史は長く、なりすましがバレないまま、二世、三世も誕生して余生を過している不法滞在韓国人も多いだろう。
しかし、そもそもどうやって他人になりすます事が出来るのだろう。以下の二つの新聞を見てみよう。
【朝日新聞1984年8月12日】 他人の名で30年 密入国の韓国人逮捕
【朝日新聞1988年7月5日】 密入国 他人の名前で37年 「子には本名を」とついに自首 兵庫の在日韓国人
記事によると、なりすましの手口は実に単純で、「他人名義の外国人登録証を入手すること」である。1984年の事例では入手経路は不明であるが、1988年の事例では購入したとある。一旦外国人登録証を入手してしまえば、永住者として日本に滞在する事が可能であるというのが驚きだが、他人名義の外国人登録証を買える、という事が不思議である。
もっと高度で複雑な手口もある。
【読売新聞1955年7月3日】 外人入国に大穴 北鮮地下代表部操作で暴露
上記の記事によると、金永基は、偽造でも変造でもなく、他人名義でもない外国人登録証を所持していた。手口はこうだ。密入国後、警察に信用されていた某氏に連れられ、「昭和18年から日本にいたが、登録を怠っていた」と自首した。警察は第三者の証言を信じて外国人登録令違反で送検、罰金5000円の判決が下る。これをにより登録しなかった、という既成事実を得て正式な登録証を入手、合法的な在日韓国人となったのだ。
これらは露見した例であるが、戦後に密入国してきた者の中には、永住許可を持つ在日朝鮮人・韓国人として、あたかも戦前・戦中からいたかのように日本国内で生活基盤を築いていったものもいる事であろう。その連中が「戦時中に強制連行されてきた」などと主張してない事を願うばかりである。