脅しと金に屈して韓国人密入国者に登録証を与えた日本の役所

日本における朝鮮人の登録は、終戦後の占領下では昭和22年8月に実施され、昭和25年1月にその切替えが実施された。しかしこれらの登録の際には北朝鮮系の拒否闘争で役所が大混乱し、結局脅しに屈する形で不正登録が多発、役人の買収や登録証の偽造が相次いだ。このため多数の密入国朝鮮人たちが日本に滞在する結果となった。

最初の登録では偽造が相次いだが、昭和25年の切替えの際には偽造防止の工夫がされ、偽造が困難になった事から登録証の大量盗難事件が増えたそうだ。

偽造登録証はかなり出回ったらしく登録証のヤミ価格が当初3〜4万円だったのが、やがて3〜4千円に下落したという。

偽造や盗難に加え、役所の外国人登録係の役人が偽装登録に関与する例も多かった。当時の新聞記事では川崎市役所での不正が紹介されている。葛飾区役所の例では外国人登録係の井上某が朝鮮人に買収されて外国人登録簿を改竄し、計46名が逮捕されている。

左:朝日新聞1950年11月8日、右:産経新聞1950年4月27日

一方、朝鮮人の脅しに屈しなかった勇敢な女性が記事にあったりもした。

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講和条約の発効後も役人の不正は続く。入国管理局の立場ある人物も収賄、地位を利用して朝鮮人に永住許可を与えていた。板橋区役所では朝鮮人に贈賄された佐藤某が逮捕されている。

朝日記事朝日記事

左:朝日新聞1952年8月20日、右:時事新報1952年9月27日

以上の話は、今から60年以上前の出来事であるが、摘発されぬまま不正に登録証を入手した密入国者も大勢いたであろう。残念ながらその正確は把握は出来ない。時代は流れ、密入国者を起源とする在日韓国人も2世、3世、4世の世代になっている。彼等は、おそらく自分達の祖父母が密入国の犯罪を犯していた事など夢にも思っていないだろう。