オカルトが煽る戦争への不安

安全平和法制、通称安保法制については、左翼が「戦争法案」 という扇動的なレッレル貼りをして、反対運動を繰り広げている。

きちんと法案を読めば、戦争法案などという発想は生じないはずであるが、反日左翼、すなわち中国が喜びそうな意見を言う人達は、相変らず日本があたかも侵略を今にも開始しそうなごとく国民に不安を煽っている。

一体全体、国民がどうして嘘の扇動に騙されて日本が侵略戦争に加担しようと思っているのか、いろいろと考えてみたのだが、どうやらその一部はオカルト的な思想にあるようである。

キリスト教の聖書には、やがてハルマゲドンという最終戦争が到来するという思想があるらしい。その中では、世界中の軍隊がハルマゲドンの地に集まり、その中には日本軍も含まれていて、最終審判として、全て神の力により、殲滅されるそうだ。

このようなハルマゲドン思想を信じている日本人がそれほど多くいるとは思えないが、ある一部の人達にとっては、「聖書の預言にある日本のハルマゲドンへの参加を阻止すべき」というオカルト的な思想に染まっているとしても不思議ではない。

特に昨年からISISがハルマゲドンを掲げて野蛮な虐殺行為を繰り返している事から、自衛隊がシリアの砂漠で戦闘に参加して残酷な死に方をするのでは、と妄想してしまうのであろう。

人類最終戦争、ハルマゲドン、神と悪魔の永遠の戦い、こうしたものに、日本がまきこまれる、という漠然とした不安が、今日の安保法制への反対運動へもつながっているものと思われる。

今回の安保法制は日本の安全保障のために米国との同盟関係を強化するものであり、日本の国益に反するような無駄な戦争が自動的に行なわれるようなものではない。法案の主旨は、日本が脅威に晒される事態にあらかじめ備えようというものであり、自ら侵略戦争を起こそうとしているものではない。

それくらい考えれば分かりそうなものだが、反日勢力によるヒトラー顔負けのプロパガンダに国民が踊らされているのも事実である。オカルト的な発想が、それを助長しているのだ。

さて、その他にも戦争の不安を煽っている話がある。たとえは、「余命3年時事日記」というブログでは、発生するはずのない日韓戦争を前提として在日問題を扱っている記事があり、中には竹島奪還についても言及している記事もある。日本が竹島を軍事奪還する可能性はゼロであるが、不法占拠している韓国人にとっては不安の種だ。その不安が、中国・韓国に操られている反日左翼に伝播しているのである。

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中国の尖閣諸島に対する領土的野心や、南シナ海での覇権拡大、そして沖縄までも属国化せんとばかりの対日工作も戦争の不安へとつながっている。安保法制は、まさにこのような事態を背景として、中国との衝突を回避し、対話を促進するために日米同盟を強化する事で対処するものであるにもかかわらず、平和ボケした国民は白旗(赤旗?)をあげる事が戦争反対だと思い込んでいるのである。

日本を弱体化させるには戦争の不安を煽れば良い。今回の件で日本の国論が二分した事を見て、今後は中国の軍事挑発が計画的かつ巧妙に実施されるようになるだろう。というより、中国の工作は今回すでに結実しているのである。