再教育キャンプとは、中国共産党がウイグル人の民族浄化を目的に設置されている強制収容所であり、100万人のウイグル人が収容されていると言われている。
再教育キャンプの実態は、アウシュビッツを彷彿とさせるものだ。違いは、ナチスはユダヤ人を物理的に消したが、中国の場合は洗脳という手段で民族浄化を進めているという点で、日常的な体罰、劣悪な居住環境、侮辱といった人間性の否定は同じである。
当然のことながら、ナチスは現代においては悪者扱いされている。そしてナチスと同盟を結んだ日本も同様だ。しかし連合国の情報網を駆使しても、ユダヤ人強制収容所の事実が明らかになったのは、ドイツ降伏の直前であった。
ドイツと同盟を締結したのは東条英機ではないが、陸相として近衛内閣を支えている。東条英機はこの時点でアウシュビッツの存在を知らない。とは言え、その後、三国同盟が日本にもたらした災禍を見れば、当時の政治達を評価することはできない。
一方で今日の日本の政治家達はどうか。彼等は現代版アウシュビッツと言えるウイグルの再教育キャンプの存在を知っている。そして、知りながら最高責任者である習近平を国賓として来日させる事を画策しているのだ。戦前の政治家よりも道義的には下等な連中であろう。
報道では習近平の国賓来日は中止になりそうな雰囲気となっているが、それは甘い。中国との経済協力を模索している経済界と官僚達があきらめているという証拠はない。